1986年のホンダのダートトラックバイク「FTR250」をリニューアルし、2000年9月に販売された「FTR223」が僕の愛車です。

1999年頃からちまたでは通称「トラッカー」と呼ばれるバイクがじわじわと流行りだし、それまで全く無名だったYAMAHA「TW200」が爆発的に売れたのは記憶に新しいことだと思います。

(2001年、木村拓也さんの主演したドラマ「ビューティフルライフ」の劇中で美容師役の木村拓也さんがYAMAHA「TW200」乗っていたのは有名です)

とはいえ当時のトラッカーといえばTWがほとんどで、中にはYAMAHA「SR」をトラッカー仕様にしている人がいたくらいだったと思います。

(ここで言う「トラッカー」とはストリートでの仕様であり本気でダートトラックをしていた方達の事ではありません)

そこで満を持してホンダが世の中に送りこんだのがこの「FTR223」です。

このバイクは、すでに販売されていた「SL230」のエンジンと初代「FTR250」のタンクなどの外装を使い、比較的リーズナブルな価格で販売されたのが若者にうけ大ヒットしました。

なにを隠そうこの僕もその価格に引かれて購入した一人です(笑)

当時で新車の価格が30万円を切るのは魅力的でしたし、アフターパーツも豊富でいじり甲斐があるバイクだなと思いました。(これが泥沼にはまる原因でしたが)

とにもかくにも2001年8月に新車で購入し僕の本格的なバイクライフが始まりました。

 

さて、A型で神経質な僕はノーマルのまま慣らしを終え、いざ改造をするぞ!となった時にちょっと考えました。

当時のトラッカー仕様といえばスカチューン(「五郎」いわくスカスカチューンからきているそうです)にスパトラ4インチのダウンタイプ、ベーツライト&ミニメーターが基本でした。

スカチューンはするとしてマフラーはスパトラじゃつまらないな・・・

そこでバイク仲間の付き合いで立ち寄った「ニトロヘッド」というショップのショーティーマフラーに決めました。ついでにK&Nパワーフィルターとブリザーフィルター、MJPJセットも購入。

このマフラー、手曲げチックでシンプルかつ安い!という懐に優しいマフラーなのですが、サイレンサーが入ってなく環境には優しくないマフラーでした(汗)

まぁ何はともあれ10分もかからずにマフラーを交換しエンジン始動!

今までの「トットットッ」という控え目な音が「ドッドッドッ」っと猛々しい音に!!

か、感動〜〜〜〜〜(涙)

とりあえずマフラーはオッケー!さて次はスカチューンを・・・

純正のエアクリーナーを全部取っぱらってキャブにパワーフィルター付けてエンジンから出てるホースにブリザーフィルター付けて完了!あぁ楽しい(笑)

しかしここからが大変でした・・・エアクリーナーとマフラーを変えると吸気効率が大幅に変わってしまうためキャブレターのセッティングをしなくてはならないのですが、

お店でやってもらうと1万円以上かかると言われたので自分でやっちゃえ!と気軽に考えていました。

とりあえずMJ(メインジェット)PJ(パイロットジェット)ともノーマルで軽く流してみたのですが、アイドリングは安定せず低速はトルク弱、高速の伸びはやたらいい感じがして

プラグを見てみたら、まるでおじいちゃんの髪ように真っ白!ようはエアに対してガスが薄すぎたって事です(汗)

よく考えたら当然のことで、ノーマルのエアクリーナーの吸気の場所は1センチ強しかない穴だったのにK&Nは筒状のフィルター全面からビュービュー吸いこむわけですから・・・

それではとキャブを開けてMJを118番から145番に変えてみました(セットの最大がこれだったので)ついでにPJを28番??を32番にしました(この辺微妙なので調べておきます)

エンジンをかけるとアイドリングは安定、乗り出してみると低速がパワフルパワフル!でも上が回らない(汗)案の定プラグは真っ黒でした・・・

セッティングって奥が深いのね(ノーマルキャブなのに)

それではとMJを135番に変えてこれでど〜〜〜〜〜だっ!!

バタバタッ!うんうん、いい感じ!バリバリッ!よし、上も回る(音は激しく下品ですが)

戻ってプラグを見てみると・・・こ〜んがり濃いめのきつね色(笑)まぁこんなもんでしょ!

 

というわけでFTR223改造計画第一段は無事?終了しました!ここから第二段に突入です(もういいという声が聞こえてきそうですが・・・)

 

しばらくの間、このスカチューンとショーティーの組み合わせで気持ちよくFTR生活を送っていたのですが人間の欲望とは数限りないものです(汗)

だんだんFTRのトリコロールカラーのタンクやシート、車高の高いフォルムに飽きてきました。

というのも当時FTR223は街中でよく見かけるようになり、しかもみんな同じようなカスタムだったからです。

そこで自分だけのオリジナルFTRにするべく入ったばかりの給料を握り締めてまたもや「ニトロヘッド」に向かったのでした(笑)

このお店のアルミ削りだしタンクは巷でも定評があり値段もそこそこなので人気商品でした。よく売れていたのはチョップタンクという薄型のタンクだったのですが、

これをFTRに付けるとフレームやエアインジェクション(後に取り外しました)が丸見えで僕は好きになれなかったので、それより大きいスポーツタンクを買いました。

このタンク、ハーレーダビットソンのスポーツスターのタンクに似せて作ってありとてもカッコいいです!

それからこのタンクに変えると純正のシートは使用できなくなるので、シートは別にサドルシートというまさに自転車のサドルのようなシートを買いました。

が、当然のことながらこのままでは一人しか乗れませんので、のちにピニオンシートという二人乗り用のシートを買い足しました。

それからリアフェンダーもニトロで買おうかと思ったのですが、すべてアルミ製で二人乗りには耐えられないとのことでしたので購入は見送りました。

せっかくタンクとシートが揃ったのにフェンダーがないと付けられない!!

早く改造がしたくていろいろ探し回ったのですが、雑誌に載っていた「アメリカンドラッカーズ」というお店にスチール製でしかもキャッツアイテールランプまでついた商品があり、

すぐに電話もかけました。ついでに車高が7cmもダウンするショックアブソーバーまであったのでめでたく同時購入です!

約1週間後に商品が届き逸る気持ちを抑えながら改造を始めタンク、シート、リアフェンダーは順調についたのですが、サスペンションを固定してあるボルトがどんなに頑張っても外れない〜〜〜(涙)

こればかりはどうにもならず、近くにあったバイクショップ「大輪」さんにバイクを持ち込みボルトだけ緩めてもらいました(無料でした!ありがとうございました)

さぁ、後はサスを入れ替えてボルトを締めれば改造終了!!生まれ変わったFTRを眺めながら一人悦に浸る僕でした(爆)

        

バイクを見ながらニヤニヤしているだけだと危ないやつだと思われてしますのでさっそくまたがってみると・・・車高が低いっ!!

ノーマルの状態だと僕の身長では両足のつま先がやっと付くくらいだったのに、今では両足がべったりです!

と同時にバイクから見える景色も違って見えました。視界にさりげなく入ってくるアルミタンクの艶も素晴らしいっ(すっかり危ない奴ですね)

 

・・・でも、それらと引き換えに失ったものも大きいということに気づくのにはそう時間はかからなかったのですが、

その辺のインプレッションに関しては第3弾に掲載しようと思っています(あなたは今、まだあるのかよ・・・と思いましたね??)

 

 

 

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